後悔しない支援
2024/10/22
本日は2024年5月身元保証契約して、2024年9月8日にお亡くなりになった87歳の独身女性の
お話です。
結婚歴がなく、もちろんお子さんもいない、頼る親族といえば甥、姪だけでした。後見人制度
を利用され、財産管理は2年前から、周りに迷惑をかけながら、生活されていましたが、限界が
きて親族から施設入居の話しがあり、入居時に身元保証人が必要と施設側から言われ、施設からの紹介
で後見人と契約の運びになりました。本人の普段の生活は隣近所の玄関先で、大声で叫んだり、
夜間、早朝に関わらず玄関を叩いたりして、警察が出動する始末でした。入居当日はケアマネージャー
と相談の上、私がディサービスへ迎えに行き喫茶店に連れていくストーリーで本人を騙すかたちで、
負い目を感じながら当日支援をしました。送る道中は車で30~40分ほどかかり本人からどこへ連れて
いくのと言われながら施設に到着しました。スタッフの配慮もあり、お部屋にすんなり入室され、意外
でした。一週間後様子伺いで施設に訪れましたが、入居者、スタッフと溶け込み楽しそうに暮らしてる
のをみて安心しました。その後補聴器を購入されたり、季節替わりで秋服を用意したりしていましたが
その日は突然来ました。9月1日早朝、施設から連絡をいただき、緊急搬送で病院に緊急支援をすること
になりました。発見が遅れたため、検査結果で脳梗塞を起こして、手遅れの状態で一週間後に亡くなら
れました。本人が後悔しないでいかれたかは疑問ですが、私たちが支援を一生懸命やることが、本人に
少しでも後悔させないことだと日頃支援を続けています。知り合いの和尚様が言われるには人は必ず後
悔する動物ですと聞いて安心しました。
次回も日常の中からブログで私たちの想いを報告させていただきます。
相談員:宮本博