断酒から8年過ぎて今の私

相談員の宮本と申します。

昨年私も定年退職を迎えましたが、相談員の仕事を継続することにしました。

今回のブログ内容の人は私の初めての契約者で、身元保証契約をして9年目を迎える59歳男性の話です。男性との最初の出会いはやつれた感じでしたが第一印象は若いと思いました。病室のベッドに座り窓越しに一点を見つめ、窓の外に人がいるといわれ見えないものが見えているんだと思いました。原因はウエルニツケ脳症からくるビタミンB1欠乏と記憶障害で、まさしく廃人のようでした。生活費も事欠くほどで、貧困状態で、唯一の親族お兄様からお金の援助を受け平成27年契約の運びになりました。ゴミ屋敷のようなアパートの家財処分・退去手続き・勤務先の退職届・車の廃車届・公共料金解約・施設探して入居させました。傷病手当をもらいながら生活保護申請をして生活が少しづつ改善されていきました。平成29年には障害者グループホームに転居して病院に通い診断書を添えて障害年金を受給できるように年金事務所で手続きをして、次のステツプのため準備をしました。令和元年には次のグループホームに移り社会復帰ができるよう次の専門職につなげることができました。B型就労から始め、令和2年には一般就労を希望され、2回目の面接で一部上場の企業に入社が決まりました。入社して社員とのお付き合いで、やめていたお酒を飲酒するようになったそうです。100万以上あったお金もギャンブル等で使い果たしていました。将来必要なお金をなくしたことで話し合いをするあり様でした。平成4年には胃がんが見つかり胃の全摘出する手術をしました。お酒も隠れてうそをついて飲むようになり、現在は断酒のため通院してもらっています。もう一度チャンスを与え、頑張らせています。これからも本人との根競べです。依存症は本人だけの力では立ち直りが難しいことを実感しています。現在の会社に復帰はがんの術後の回復が良くなく退職となりましたが今はグループホームのB型就労でやり直しです。今後の報告をおたのしみしてください。

これからも独居方・親族と疎遠になっている人を家族の代わりにお手伝いして最後まで支えていきます。